「ま、ここまでにしてあげる♪先生に怒られても困るしー!」
ガチャッ、ドアが開く。
「ほら、サッサと出てよ!困るのはこっちなの!」
言われるがままに、外へ出た。
「こっからは自分で帰ってよね。鍵返すのもよろしく!あ、それと、こーんなに傷だらけなら、心配されても当然でしょう?
だから、階段で転んで怪我しましたーって先生に言ってね。梓や海人君にも。 ばらしたら・・・・」
「ぜーーーったいに許さないから」
今までで、1番恐ろしい声で、美幸は、そう呟いたのだった・・・・。
登場人物増えます!
笹川先生(ささがわせんせい)
女の先生。まだ20代の若手先生。優しく、生徒をいつでもサポート。
>>47の続き
階段に上るのにも一苦労。足が鉛みたいに動かなくて・・・・。
ズキズキする。心も体も。
「遅れましたー・・・・。」
ザワッ
「そのかっこ、何!?」
「何かあったの?」
「うわーいたそ。」たくさんの声が飛び散る。
笹川先生が驚いた顔をしている。
「大丈夫!?保健室行っといで!」
「はい。行って、き、ます。」
痛くて痛くて、あいまいな言葉になってしまった。