プロローグ〜未来編〜
ー4月6日(月)昼ー
「たっだいま〜!…って言っても誰もいないんだっけ?」
私は自分で自分に問いかけながら新品のリュックをおろす。
「は〜……教科書多すぎ!肩いった〜!」
私は肩をほぐす仕草をしながら呟く。こんなこと言っても相手にしてくれる人はいないけどね!
今日は中学校の入学式だったの!教科書十冊以上配られて肩チョー痛い!
「ふぅ〜………」
私は部屋のソファーにダイブした。
・・・約十分後。
「あ〜!今日皆で遊ぶんだった!」
半分寝ていた私は、飛び起きて自分の部屋に飛び込んで制服を脱ぎ捨てる。
その時、部屋の隅の鏡が目に入った。
「そう言えばこの鏡全然使ってないな……」
私は鏡を部屋の真ん中に引きずり出す。
「おっき〜!」
その鏡は天井ギリギリの高さで、私の体が全部映るほどだった。
(この鏡、いつからうちにあるっけ?)
そんなことを考えていたけど、鏡に映るブレザーにジーパンという中途半端な格好をした自分を見てあることを思い出した。
「あ〜!遅刻遅刻!」
私は大急ぎで着替えると、みんなにメールを送りながら家を飛び出た。
すみません。>>3の最初の方に『4月6日(月)』と書いていますが、『4月6日(金)』に訂正します!