°・.*magic少女*.・° 〜魔法をもらったある少女〜

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6:BLACK△ULZZANG◆7E 夏休み7日目:2018/07/27(金) 16:06

〜中学校生活スタート〜
桜の花びらがほとんど落ちたことを知ったのは、中学校生活1日目。
私は窓側の席になった。ほんの少しだけ木に残っていた花びらが私の机に落ちた。1時間目は自己紹介。私は家から電車で2駅の中学校に進学した。だから小学校での友達は数人しかいない。自己紹介で、私の番が回ってきた。
「はじめまして。青空小学校に通っていました、夢咲 音桜です。よろしくお願いします。」
私はそう言って席に戻った。最後の自己紹介の人が自己紹介をしているころ、私は窓の向こう側の校庭を見て、小学校のころを思い出した。みんな今頃、小学校に近い方の中学校に行っているんだろうなぁ。少し切ないな。とか思っていた。休み時間になり、私はまだ友達がいないので、1人で本を読んでいた。隣の席の男子が声をかけてきた。
「はじめまして。黒瀬 護です。よろしくね。」
とても優しい雰囲気に包まれた。この人もこの間まで小学生だったんだって思うと、自分が恥ずかしくなってくる。私も友達作ろう。
「は、はじめまして。夢咲 音桜です。ょ、よろしくお願いします。」
「音桜さんっていうんだ、いい名前だね。」だんだんと緊張がほぐれてくる感じがした。「護さんもいい名前ですよ!」
護さんは、顔を赤くしながら「ありがとう」と言った。そこへ、2人の女の子がやってきた。「マモルゥ〜一緒に屋上でしゃべろうよぉ」どうやら、小学校が同じだったのかな。私はそっと自分の席に座った。女の子たちは私を睨んできた。私はビクッとして、本で顔を隠した。
護さんはそれに気づいたらしく、「明日な。」といって女の子たちを追い出した。自己紹介あんまり聞いていなかったからわからないけど、確か名前は柳沢 花さんと、黒井 空月華だったよね。
護さんと私がしゃべっていると、廊下で護さんを呼んでいる男子がいた。護さんは「ごめんね。」と言って、廊下へ嬉しそうに掛けていった。小学校同じだったのかな。
いいなぁ。私も小学校同じだった人がたくさんいたらもっと楽だったのに…私のクラスには誰一人同じ小学校だった人がいないし。。
そこで私が1人でいるのに気づいてくれたのか、女の子が私の席に駆け寄ってきた。えっと、有栖川さんだっけ。
「はじめまして!有栖川 光里です。あなたは…音桜さんだよね!?よろしくね!」
笑顔で声をかけてきてくれた有栖川さんはすごいなぁと思った。


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