→続き
この男の言葉に他の男達はぎょっとして、目を見開いていた。
「おそ松兄さん、なに言ってんの!?
こいつの親、僕達が殺したんだよ?
僕達のことを、恨んでる相手を仲間にするなんてありえないでしょ」
一番早くに声をあげたのは、私を殺そうとした男だった。
その男が声をあげると、次々と反対の意見がその場を飛び交った。
私もこいつらの仲間になる気はさらさらない。
両親を殺したこの憎い男たちの仲間になるくらいなら死んだ方がましだ。
…___それにしても、本当にこの赤い男は何を考えているのかまるでわからない。
「まあまあ、落ち着けって
お前らさ、さっきの見ただろ?
仲間にしといて悪いことないし、敵も女だからって油断するだろうし
それに、
もしオレ達にこいつが何か危害を加えれば即(処分)だ。」
さっきまでうるさかった部屋が静まる程、男の声は恐ろしかった。
どなっている訳でも、怒っている訳でもなく
ただただ冷たかった。