第1話【壊れた友情】
『ピピピピッピピピピッ』と
時計の針が四時を指し
うるさく鳴る目覚ましの音で私は眼を覚ます。
「まただ、、、」
私は泣いていた。なぜ泣いているか、自分でもわからない。
ただ、いつも同じ夢だと言う事だけはわかってる。
朝食を作る前に、妹を起しに行く。これが私の日課だ。
「起きて、夢(ゆめ)朝だよ」
声を掛けると夢は「ふわぁ」と大きなあくびをして、ベットから立ち上がる。
「お姉ちゃんおはよ」
まだ少し眠そうな眼を擦りながらそう言った。
一階へと降り、リビングを目指す。
リビングには朝食の材料が並んでいる。
朝ごはんを作り、ダイニングテーブルに並べると夢が降りて来た。
「わぁ!美味しそう!」
そう笑顔をこぼし席に着く。
朝食を終えて、私が髪を洗面所で結んでいると、私の指輪の隣に知らない指輪があった。
「夢!この指輪夢の?」
そう聞くと夢はリビングの方から洗面所に向かってきた。
「あ、それ私の〜!昨日学校のお友達に貰ったんだ!」
そう満面の笑みで答えた。
「そう、それならここに置いておくね」
髪を縛り制服を着て自分の指輪をつけて私は学校に向かった。