「行ってきます」
「行ってらっしゃいお姉ちゃん!」
その声を聞いて私は家を出た
学校に着くと学校の屋根の上に朝羽 紅琶(あさば くれは)と泉夜 黛羅(いずみや たいら)が
座っていた。
「誰かと思ったらお前か、碧綺 凛(あおき りん)」
そう口を開いたのは黛羅だった。
「ええ、そうよ?何か悪い?」
私の問いかけに黛羅は特に表情を変えず「別に」とだけ言った。
特に何もなさそうだから私はその場を去った。
「なあ紅琶」
黛羅に突然呼ばれて私は驚いた。
「何よ!」
そう聞くと突然こんな事を聞かれた。
「あいつの過去って知ってるか?」
『あいつ』と、言うのは凛の事だろうか。
「凛の過去なら知ってるけど?それがどうかしたの」
そう言うと黛羅は表情を変えた
「教えてくれないか?」
特にやましい事はないので私は凛の過去を教えた。