私立白峰学園高校へようこそ!

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2:桃子:2018/08/17(金) 18:33

「奏、もうちょっとで着くからね」
「…………」

車に揺られ窓の外を見ていた少女・桜木奏はとっても憂鬱だった。
理由は今日から白峰学園に転校することになり、今その寮に向かっている最中だからだ。

「また無視?まったくもう…朝日と違ってどうしてあなたはこうなのかしら」

奏の母が呆れたように溜息をつく。朝日とは奏の4つ上の兄のことだ。
そんなことを言っていると、学園の寮についた。
レンガ造りのそこそこキレイな寮だ。
車を止め、トランクに置いてある荷物を取る。

「次会えるのはお盆ね。ま、元気でやんなさい」

奏の母はそれだけ言い残してさっさと帰っていった。

(お母さんは私のこと、本当にどうでもいいんだね)

奏は生気のない目で母の車をずっと見ていた。


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