白樺の木。   

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2:兎碧◆a.XScul9sZ0zs:2018/08/20(月) 22:54

舞台は北海道、鶴居村。
田舎で起きた三年間のあっと言う間の物語。

鶴居中学校に通うことになった新入生達。
ああ、もちろん実際とはなんの関係もございませんよ。


H26年度 新入生達。



左藤 柊翔( さとう しゅうと )

クラスのムードメーカー。
かなり目立つ変人的な人気者。
告白される事がよくある。運動はよくできるが、学問はまあまあな人。
白樺の会リーダー



新 柚璃( しん ゆずり )

柊翔の幼なじみ。
親のいわゆる出来ちゃった婚で、生まれる日が決まっていた日より早いため、生まれは釧路のほう。
いじめられっ子。
白樺の会に誘われた。 副リーダーをやっているが、自信がない為威厳がない。



澤村 颯斗( さわむら はると )

柊翔の従兄弟。家もお隣。生まれた病院も同じ、生まれた日は三日違い。なのに柊翔より身長が高い。柊翔より勉強もできる。顔もよし。運動はまあまあ。いわゆる残念男子。
柊翔と共に白樺の会を設立し、会長が2人いる状態。



小倉 罹星( こぐら りせ )

いじめっ子のリーダー。授業中とかも何も気にせずいじめをする。
柊翔が好きで、いつみ近くにいる柚璃が気に入らなく、初めて自分の意思でいじめが出来たことを嬉しく思い、かなり酷くいじめる。
白樺の会が嫌っている人。



天音 彩楓( あまね いろは )

可愛い顔して腹黒の典型的ぶりっ子。
罹星と共に柚璃をいじめる。
男子から、絶大な人気を誇る。
罹星にへばりついて離れない。いじめはストレス発散だと思っている模様。



罹星のグループ名は「 フォルテッシモ 」
ピアノ記号のフォルテ、それを2つ重ねたものの事。
意味は凄く強く。

メンバーは沢山いる予定ですが、この2人以外はそんなに詳しく出ないです。多分。

同じ名前の人、もしいたら大変申し訳ございません……。


兎碧◆a.XScul9sZ0zs:2018/08/28(火) 21:42 [返信]

sideを変える事はよくあると思いますが、基本>>2-5のレスに載っている生徒達だけなので、わからない場合はそちらを参考にしてください。

〇〇sideと載せて行きますので、そちらで把握をお願い致します……。

内容量が大きすぎます。と言われたので2回に分けて書き込みをします。しょうが無く内容を増やしたので変な所があるかも知れませんが大目に見てください……このレスと次のレス、2つのレスは繋げて読んで下さいね。

┈┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
柚璃side

 教室について、席についたすぐの事。とは言っても5分くらい経っていたけれど。ドアが開いて先生が入ってきた。ガヤガヤとしていた教室が静かになったが、その後またすぐにうるさくなった。黄色い悲鳴って言うやつだね。顔を見て後ろの子と手を取り合う女の子も少なくはない。
 少し若くて優しそうな顔のよく言うイケメンに入る顔立ちの男の人……どうやらこの人が担任の先生らしく、黒板に名前を書き始めた。スーツは上等品みたい。きちんとした先生みたいで良かった……なんて思いながら黒板に書かれていく綺麗な字を見つめる。
 『 村田 昊 』横に書かれていく振り仮名には『 むらた そら 』と書かれている。
「先生は、今年初めて担任として務める事になりました」
 チョークを置いて振り返り、少し恥ずかしそうに頭を書きながらそういう先生。可愛い先生なのかもしれない……と、満場一致で思った事だろう。
「他の学校で副担任をやってきた経験はあるので、頑張って行きたいと思います。僕は国語の担任です」
 パラパラ……と、誰がし始めたかは分からないが疎らな拍手がなって。それで皆拍手を始めた。24人しか居ないクラスだ。そこまで大きな音はしないけれど、私達の視線の先には嬉しそうに微笑んでいる先生が居た。
 一時間目は入学式。毎年毎年早く終わる……らしい。という何とも曖昧な恒例を知り、入学式の進行を教えられ、その通りに動いてください。と言われ皆で元気にはい! と返事をする。
 小学校 ううん、保育園から一緒のメンバーだ。一致団結している返事なんて当たり前で。これなら大丈夫そうかな……と、先生が安心したように言いながら肩を落とす。
 その後に先生がした話に、誰もが耳を疑った。
 先生が前の学校で副担任をしていたクラスでは、いじめが起きていたらしい。被害者が日に日にやつれているのは先生自身も知っていたものの、いじめられていたと言うわけでもなく溜め込んでいたためいじめの事は知れなかった、と。被害者が勇気をもって言い、そこから自体が表向きになり、いじめていた自動は出席停止。でもいじめられて居た子は今でも心の傷は深くて、精神科に通っているらしい。
 皆さんはそんな事しないで下さいね。と先生が言った矢先、心配すんなよ先生! 俺ら保育園からの仲だから! と柊翔が言った。皆、その通り。と言わんばかりの顔をして先生を見つめると、先生はそっか……俺の考えすぎか。なんて首に手を当てながら言った。
 その後、たしか理科の先生が呼びに来て、体育館に行った。

 田舎の学校と言うのはどうしてこうも哀しげなんだろう。廊下を歩きながらそう思う。ガラスの窓の位置に来て、右と左を見てため息をつく。左はグラウンド。右は緑色。グラウンドにも雑草が生い茂っている。その先は更衣室、水飲み場……そして目的地。
 後ろを振り返って、右側に有るのは三年生の教室が一つと、二年生の教室が一つ。そして一年生の教室が一つ。下駄箱。そして壁を挟んで隣に教員の下駄箱。その先に職員室に医務室などが並ぶ。左側には、教室の立ち並ぶ辺りにスタディルーム、そしてその先に男女別のトイレがあって、一つ飛び出した丸い柱。そこはほぼ掲示板と化している。その先に大きな鏡が一つ。そしてそのすぐ横に階段があって二階に行ける。そして壁を挟んで水飲み場、理科室に技術室、その準備室になっていた。二階には美術室、家庭科室、音楽室、パソコン室、図書室、生徒会室、準備室がある。というかそれしかない。本当に狭い校内だ。
 ここで待っていてください。と言われ体育館の前で止められる。色の薄くなっているドア、ピッタリとつかない木製品独特の隙間……。その先から聞こえてくる声。私達に入って来いと言っていた。 


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