My Name Is…

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17:百合水 ◆X5U (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2019/03/30(土) 07:22

第十話 令嬢

「ユリコちゃん?いるんでしょう?」
ワタシはナイフが飛んできた方向に話しかけた。
「ユリ…お姉ちゃん?」
その方向から返事が帰ってきた。
「何だ?知り合いか?」
「えぇ。ワタシの従姉妹のユリコちゃんよ。」
「オレもな!!!」
「…イルお姉様まで……どうして?」
「それはワタシも聞きたいわ」
その時、ユリコちゃんがやっと姿を表した。

「も、申し訳ありませんわ!急にナイフなんか投げてしまい…」
「いいよ、いいよ!大丈夫だし!」
「ですが………」
ユリコちゃんは出てくるなりコハルにずっと謝罪している。
「おい」
「はいぃぃぃぃっっっっ!!!!!」
アキカが急に話しかけた。
「お前のことについて、話せ。」
「わ、私(わたくし)は、華河ユリコと言いますの。中等部2年ですわ」
「ワタシと同じ学園よ」
「華河………?」
アキカは、ユリコちゃんの苗字に疑問を抱いたみたいだ。
「華河ってあれじゃん。テレビとか出てる超金持ちのー」
「あぁっ!華河財閥か!ってえ?」
そう。ユリコちゃんは超超超お金持ちの華河財閥令嬢だ。
「何を言いますの!ユリお姉ちゃんの水無月財閥の方がお金持ちですわ!」
「まぁ、お父様がメディアを嫌ってるからテレビには出ないけど…」
ワタシとユリコちゃんで話している間、

「嘘だろ……」
「えっ?アタシさっきまで財閥令嬢と話してたの……?」
「マジやばー」
庶民(勝手な決めつけ)3人組は呆然としていた。

「これで6人…」
「あと、30分で16人集めなきゃ…」
「死ぬわね」
「言うな、言うな!!!」
「とりあえず5階に降りましょう。」
「壊すーーー!」
ワタシ達が行動しようとしたその時だった。

『2人目の違反者を処刑しました。よって、BグループとCグループの脱落が決定しました。』


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