「魔王様連れてまいりました。
こいつが勇者です。」
魔物は片膝をつき右手を胸の位置に当て忠誠の姿勢を見せていた。
その魔物が向ける視線の先に奴がいた。
真っ黒な鎧に身を包み玉座に座る
その魔王からはものすごくドス黒い不のオーラを感じる。
「ルシフェロご苦労 下がれ」
魔王の言葉と共に魔物は部屋を離れた。
よく見ると魔王の右横に1人の女の姿をした魔族がいた
これが俗にいう魔王の側近格の魔族だろう。
「さて、勇者よ 我と勝負をしよう」
魔王はニヤリと不気味に微笑みながら俺に話しかけてくる。