>>7の続き ( >>9-8は本編とは関係のない小話です )
それでも私はあんまり罪悪感を感じてはない、だって見せたくない現実を見せてきたのは彼のほうだから。
ーー似た者同士ーー
それはきっと、叶わない恋って事を指してると思うから。きっと叶ったとしても、おおかみと赤ずきんが恋に落ちるような無理なお話だから。
「 好きだよ。他の誰よりもずっと、でもそれは『 叶わない 』から、僕らは両親を裏切っちゃいけないから… 」
苦しそうに、何かを吐き出すように告げた流生くんの瞳は目の前にいる私なんか映してない。ほらね、やっぱり私は誰からも愛されることはないんだ。