川上奈緒の事件簿 リターンズ <お嬢様学園のいじめ>

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3:りさ:2019/02/25(月) 21:52

挨拶が終わったあと。
先生から窓際の一番後ろ
の席に座れと言われた。

隣の席には、飛切りの美少女がいた。
びっくり!
まるでアイドルみたい!
うわぁー。かわいい。
この子と友達になりたいな。

そう思い。
ホームルームが終わるとすぐに
隣の席の美少女に話しかけた。

「川上奈緒です。よろしくね」
「あ、修倉未南です。よろしく」
急に話しかけられたからか
彼女は驚いた表情を見せた。

「この学校のこと何も知らないから
 いろいろ教えてね」

私が、そう、お願いすると。

「うん、困ったことがあったら
 何でも聞いて」

未南は、やさしくほほ笑んでくれた。
まるで天使のような笑顔だ。
かわいいだけでなく性格もいい感じ。
これは絶対、友達になるべきね。

「私のこと奈緒って呼んでね。
 ねえ? 未南って呼んでもいい?」

「いいよ」

「あとで私のこと、友達に紹介してね」
「あ……。私ね、いま、一人ぼっちだから」

未南は、小さな声で
そう言って顔を伏せた。

「え……。友達いないの?」
「いたよ。親友がね。でもいろいろあってね」
尋ねられた未南は表情を曇らせた。

「そっか。それじゃあ。私達、友達にならない?」
「うん、いいよ、私なんかでよかったら」

「ありがとう、すごく嬉しいよ」
「こちらこそ。ありがとう」
未南に笑顔が戻ったのがうれしかった。

やったね。

すぐに友達ができた。

友達ができなかったらどうしよう

という不安から一気に解放され

清々(すがすが)しい気分で

新しい学校生活が始まった。


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