気まぐれ投稿小説*花も花なれ、人も人なれ

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3:りさ◆ik 友達と一緒に考えて書いてます:2019/03/04(月) 21:03

~プロローグ~

私が、真結ちゃんと話すようになったのは5年生になったばかりの頃。
出席番号順で、席が前だった私に真結ちゃんが
「ねえ、細川永遠ちゃんっていうの?」
って話しかけてきてくれた。
「あ、うん。」
「もしかして、細川ガラシャの子孫!?」
「えーーっと」
言葉に詰まった。細川ガラシャって誰だ〜?
「ま〜ゆちゃん♪細川ガラシャなんて、まゆちゃんくらいの歴史好きにしかわからないよ〜」
「ひーちゃん。」
あ!クラス1の長身・154cmのひなちゃんだ!
「あっ、ごめんね。細川ガラシャっていうのは本能寺の変で織田信長を討った明智光秀の娘で本名は玉。細川忠興と結婚した戦国時代の姫だよ。」
すごい!
「歴史に詳しいんだね。」
「私、ガラシャの辞世の句__簡単に言うと死ぬ前に詠む句が凄い好きなの!
ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ
って歌なんだけど、一般的に『花も人も散るときを心得てこそ美しい』って意味なの。はぁ〜素敵」

ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ・・・
この歌が私の今後の大きな指針になることを、この時の私はまだ知らない。


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