朝起きると見たこともない場所にいた。
確か昨日はテレビ見て、お風呂入って、ベッドで寝た…はず。
ここはどこだろう?
外の様子を見るために、大きな窓をカーテンの隙間から覗こうとしたとき――――――
バンッ!
ドアが大きな音をたてて開いた。
見たこともない男の子が立っていた。
「起きたんだね。大丈夫?」
彼は心配そうな目で私を見た。
「ここはどこ?貴方は誰なの!?さては私を誘拐したのね!!!」
「誘拐した」そうとしか考えられなかった。
彼は困ったように
「まぁまぁ、落ち着いて!あのね!君、うちの家の玄関のそばで倒れていたんだ
それで、うちに運んだのさ」
私は昨日ベッドで寝ていたはずだ…。道端で倒れていたはずがない
それよりも外の様子を窺いたかった。
「運んでくれたのね。ありがとう。それより、外の様子を見させてくれない?」
「分かった!」っと言って彼はカーテンを開けた
――――――そこに広がった光景はまさに異世界だった