桜が散り、春の風が心地いい。今日から高校生活が始まる。
校舎を歩きながらいろいろクラブ紹介のチラシを貰う。私、白石麗は小学生と中学生の頃は、バスケットボール部に入っていたが、メンバーの不仲によって上手くいかなかったバスケ生活。だから高校ではバスケはしないと決めていた。
「はぁ……」
意味の無い溜息をつきながら廊下を歩く。
2日後、クラスの子達は部活に入り楽しそうにしている。
「ドン、ドン、」
体育館を横目で見ながら通り過ぎていく。
人数は少なかったと思う。
「まぁ、どうでもいいことだ」
次の日…
「あの、白石さん。バスケ部に入らない?」
声をかけてきたのは同じクラスでバスケ部の守谷菜摘だった。
「私は、バスケ部に入らない。」
私が、返すと守谷菜摘は唖然とした。
多分守谷菜摘は私がバスケをしたいと思っているんだと悟った。
その後も何度も何度も「バスケ部に入らない?」っと誘ってきた。
「あぁー!もう分かった見学だけなら行ってあげる。」
面倒くさくてストレスが溜まり答えてしまった一言だった。すると守谷菜摘は……
「やったぁ!ありがとう!」
明るくそう答えた。こいつといると調子が狂う。
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