彼女→魔法少女【事情】

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7:フォー:2019/04/14(日) 20:18

バン!!!


眩い光と共に轟音が轟く。

光が解けたときにはフランス人形は居なくなっていた




「優理!? 段差で怪我したみたいだけど?ついさっき自転車で出て行ったと思ったんだけど、おかしいわね...」

優しい母の声がする。反射的に顔がほころぶ。

「え、いや、ちょっとね...。 ん?ついさっき?」

「うん。ついさっき。出たのが40分で、今は、えと、43分だよ。」

(嘘だ、体感的には30分くらいは逃げ回っていたはずで)

実際、直接家に走れば3分もかからないのだが、混乱して逃げ回った結果、30分とは言わずとも15分は奴らから逃げた筈だ。

(階段で転んだ?やっぱり、夢だったのかなあ? なんか、理由説明するのもめんどくさいし、心配かけられないし、言わないでおこう)
「いや、ちょっとこけちゃって、へへ。けが、大したことないから。絆創膏持ってるから、大丈夫だよ!じゃあね!」

母の返事を待たずして、駐輪場に置いてある自転車を...

ない。ない、ないないない!!

優理は角まで走った。

そこには、愛用しているチャリボーイ(アダ名)が横たわっていた。

つい先程の出来事が頭をめぐる。そこにあった自転車が、先程の出来事を現実だと訴えていた。


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