私の言葉にキョウは小さく頷いた。それから、ズボンのポケットから小さく折りたたまれた薄汚れた白い紙を取り出し、
「ヒント」
と素っ気なく言い、皆の前に紙を突き出した。
「あ、その紙はサブ命令1で鍵を探していたときに見つけました」
私がすぐさま、そうフォローした。
私の言葉にヨリタは「そうか」と言うと紙を覗き込んだ。
「なんだこれ…」
ヨリタは紙を見ると、顔をしかめ、そう声を漏らした。
その反応に、皆は「なにが書かれているのだろう」と、紙の周りに集まっていき、紙の周りには人だかりができた。
私はこの紙の内容に書かれていることを読んで、皆がどのような反応をするのかドキドキしていた。
やはり、最初に「この紙に書かれていることは罠かもしれない」と言っておくべきだっただろうか。
「えぇ!?どういうこと!!」
「僕たちが人殺しをしたって言いたいの…?」
「な、なんで…ころした、なんで……」
紙を見た皆は口々にそう言った。
私はそんな皆を落ち着かせようとして、
「あ、あの、みんな。この紙に書いてることは罠かもしれないから…お、落ちついて」
と言ったが、逆効果だった。
「ふざけんなよ!!罠なのかよ!?罠だったらブチころすぞ!!」
「罠」と言う言葉がシュンスケを逆立ててしまった。
シュンスケはクマの首元を掴み、小さなクマの体をひょいと持ち上げた。
私たちはシュンスケの行動を止めなかった。
いつもなら、ヨリタが止めていただろうが、今はクマの回答が訊きたかった。
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訂正版( http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode=view&no=5572 )
の方も更新していきたいと思っているので、宜しくお願いします~