蘭花はいつの間にか、2ページも記録している。
私達は、宇井さんとの話が終わったから、職員室に行った。
そこでは、さっき2年生に声をかけていた先生がいた。
「ありがとうございます。うちの学校で、いじめ防止活動はしているんです。でも、聞かない生徒もいて…。」
「いじめ防止活動〜?」
竜が聞いた。
「はい。毎年10月に行っているんです。」
へえ!私の学校は、いじめなんてないのだ。だから、いじめ防止活動はない。
「とにかく、いじめている人を探してください‼お願いします❗」
「はい。私達は、出来る限りのことはやります。」
さすが6年生。陽菜ちゃんは、頼りになる。
「今日はここまでで、帰ります。」
「ありがとうございます。」
さあ!ここから本題。いじめられるなんて許せない。
私が出来ることをしなくちゃ。
私は、いじめている人の気持ちを考える。
どう思っているか、よくわからない。
でも、理由はあるはず。
私はわからないけど、理由を聞きたい。
「ただいま〜。」
「彩葉〜?」
私には、3こ年上の兄がいる。名前は、相川 悠翔だ。
「お帰り〜。」
ー夕食ー
「ねえ、お母さん。いじめている人ってどんな気持ちなんだろう?」
「俺の気持ち。」
お母さんに聞いたけど、兄が答えた。
俺の気持ちってことは、兄はいじめたことがあるってこと…?
「あんた…。」
お母さんが戸惑っている。
「ごちそうさま。」
もう、この場を立ち去りたかった。