「みっちゃんは…私の幼馴染みで…面白くて、優しくて、素直で…昔っから仲が良くて。」
さっき待ち合わせていた場所へ戻りながら、私は話し始めた。
「昔は、『ゆるちゃん』って呼ばれてたんだけど。ある日を境に、『南島さん』って呼ばれるようになったの」
「えっちょっと待って何そのゆるちゃんって呼び方。かわよ…」
「どこに興奮してんの笑…んー、まあ、いきなり苗字で呼ばれたときはびっくりしたけどね…」
『南島さん』
いきなりそう呼ばれたのだ。
私が春樹に告白されたとき、みっちゃんが来て…
春樹はみっちゃんに何か言っていた。
私には聞こえなかったけど……
「…なんか、すごいショックだった。距離ができちゃったっていうのかな…」
「…電話してみれば?」
沙耶香ちゃんが唐突にそう言った。
目をぱちくりさせていると、沙耶香ちゃんはにやりと笑った。
「その、みっちゃんって人と話してるときのゆるめちゃんがどんな感じなのか気になる」
沙耶香ちゃんって、Sなのかな?()
でも、話したいから、否定できなかった。
スマホを取り出して通話ボタンを押す。
心臓が高鳴り始めた。
隣には沙耶香ちゃん。
そして、3コール目くらいでコールが途切れ、通話が繋がった。
『もしもし緩莓?』
みっちゃんの声だ。
私の大好きな、安心する声。
「うん…!急にかけちゃってごめんね」
沙耶香ちゃんは小さく「きゃ〜」と言った。
いや興奮しすぎw
『全然!俺もかけようか迷ってた。』
「そうなんだ。明日は久しぶりに会うね!楽しみ」
『…え⁉』
「?」
『え、なにそれ!?帰ってくんの!?え!?』
みっちゃんはめちゃくちゃ嬉しそうに言った。
「もしかして言われてない?明日私のお母さんとみっちゃんママと私とみっちゃんでご飯食べるって」
『なーにーそーれ』
隣で沙耶香ちゃんがふきだした。
私も笑いをこらえる。
『てゆーか言えよあのクソばばあ…心の準備できねーよ』
「ダメだよあんな優しくて美人なお母さんクソばばあ呼ばわりしちゃ。」
『ギャーすんまそん緩莓ちゃん』
「めっ!だよめっ!」
『めっキター!!』
…ww
沙耶香ちゃんは声を殺して爆笑していた。
もうだめだ〜。
みっちゃんと話してると自然ににやけちゃう。
変人だ…←
「と、とにかく、明日はよろしくね!」
『おう!よろしくな!また明日』
「じゃーね!」
『ばいちゃも〜☆』
ブチッ
アッ切っちゃった…w
「めっちゃ面白いじゃん、みっちゃんさん何者?ww」
みっちゃんさん。
ツボったーーーwww
あー、やっぱりみっちゃんと話すと元気もらえるわ。
やっぱ好きだなあ。
みっちゃんさん。()
>>191はめっちゃ笑ったwみっちゃんさんw
面白いし、続きが気になる‼