「―なっ、ち、違うわよ!」
思いきり照れてる。図星のようね。
「ま、お互い頑張るって事で。私も恋を自覚するわ」
魔理紗は愛子に手を差し出した。握手をする。
すると、戻ってきた真実が席に着く。
真実は愛子の隣の席だ。
「やっほー!何々、女子トーク?!僕も混ぜて♪」
相変わらずハイテンションの真実に呆れた表情を
するのは魔理紗。一方、愛子は少し照れたような
表情をしているのだ。魔理紗はフフッと笑う。
「アンタは女子じゃないでしょ?」
魔理紗はギッと真実を睨む。真実はエヘヘと笑い、
「だって―僕、女子と仲良いし?女子の裏側知ってるよん?」
油断も隙もない男だ。そう、女子と仲良くしている為
女子の裏側―誰が誰を好きだ、等の情報も持っている。
(彼には、私の好きな人絶対教えないんだから。そうよ、死んでも教えるモンですか)