「涼夏」
キラキラ光る海と、夕日に照らされた君。
なぜかなつかしくて、胸が苦しい。
「なに?」
返事をしたら、君はまっすぐ私を見つめて言った。
「俺は、ずっとお前のそばにいる。一生、お前のことを守りたい」
頬が、赤くなっていくのがわかった。
「ほんとに?」
「本当に。お前に、嘘なんて言わねーよ」
ずっとなんて存在しないのは知ってた。そばにいる、なんて言葉は絶対じゃないのも知ってた。
でも、この人なら、信じれる。
だから、私は笑顔で言った。
「約束だよ!」