「わっ、まぶし…」
目が覚めると、悪い寝相のせいか、カーテンが開いていた。
のそのそとベッドから起き上がり、学校に行く支度をする。
…それにしても、なんだったんだろ、あの夢。
内容はよく覚えていないけど、幸せな気持ちだったのは覚えている。
あと、夕日がきれいだったことも。
「涼夏、そんなにのんびりしてていいの?もう7時半過ぎてるわよ。明音ちゃん、なってるんじゃないの?」
お母さんの声にハッとして時計を見ると、言われた通り7時半を過ぎていた。
ヤバイ!夢のこと考えてて、すっかり時間を忘れてた。
「行ってきまーす!」
そう言って家を出て、私は急いで明音との待ち合わせ場所に向かった。