あくまでも実験

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15:伊藤整一:2019/08/02(金) 23:14

いざ犯罪者履歴を漁ってみたのはいいものの、これと言ったものは出てこなかった。釈放されているものの殆どが小物だったからだ。大物はみんな豚箱に閉じ込められている。あまりに見つからないので彼は、

「おかしい、ついこの前の裁判では、殺人未遂の男は軽い刑罰だったじゃないか!」

と言いかけたところで、口を塞いで、自分の顔を叩いた。うっかりしていた。この前の事件は未来予知装置を使っていたじゃないか。未来予知のせいで減刑されたところもあるのだ。第一、それ以前の事件ならば、実行直前に未遂になる事なんてほとんどないではないか。すっかり弱ってしまった。仕方なく彼は、普通に犯人を探すことにした。頬杖をつきながらであったが。

探し始めてから一週間。署長からの催促もしつこくなってきたところで、やっといい犯人が見つかった。無職の男で、15日後に汚職問題を有耶無耶にしたジョージ・フーヴァー議員を殺害している。動機は言うまでもなく、汚職を隠す卑怯者は生かしてはおけないと思ったから。であった。
議員の殺害ならば、大事だろうから署長も納得するだろう。彼は伸びをすると、椅子から飛び出して、署長の所へ行った。署長の答えは、勿論イエスだった。


伊藤整一:2019/08/03(土) 14:41 [返信]

致命的なミスをしていたので直しておく。誤解を招いてしまう恐れがある。

>>15について

誤 15日後に汚職問題を有耶無耶にしたジョージ・フーヴァー議員を殺害している。

正 15日後に、汚職問題を有耶無耶にしたジョージ・フーヴァー議員を殺害している。

あと自分で自分の作品にああいう感想書くとすごく虚しいな。


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