愛、或いは死。

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2:凹凸◆nM:2019/08/29(木) 18:15

私は夢を見ない。そういう体質か何かなのだろう。
この体質を生まれてからの十数年間恨んだ事は無いが、夢とは何かを考える事は幾度かあった。
今朝も夢は見なかったが、それだけ深い眠りに着けている、という事なのだろう。私は自然と眼を開き、直ぐにベッドから飛び起きた。
時計は「6:30」と表示されていた。少し早いが、別に困る事ではない。
朝食を取り、支度を済ませる。姉の居なくなってから最初は中々手間取ったが慣れとは恐ろしい物で、私は直ぐ様支度を終えドアに手を掛けた。

「…姉さん、行ってきます」

その声に対して返事が無いのは私が一番分かっているのに、何故だか期待してしまうのは私の悪い癖だろう。


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