「うーん、なんか違うなぁ……」と、私は声をもらす。
今は部活中。私たち美術部は今度ある文化祭で絵を出す。
そのための作品を書いているのだが…なかなか上手くいかない。
「あら、佐伯さんどうしたの?」と顧問の先生が話しかけてきた。
「んー、なんというか、ここの影を描くのが難しくて…」
「ああ、そこはこの部分をこうして…」
「なるほど!ありがとうございます」
「気になることがあったら、すぐに言ってね」と、先生が言った。
やっぱり、先生は頼りになるなぁと思って先生がアドバイスしてくださった所を描く。
さっきよりもいい感じになった。いや、本当に。
私は学校の風景を描いている。美術室の窓から見た、学校の景色だ。
「ふぅ…」と一息ついて、私は学校を見る。あんまり気にしなかったけど、この学校外観綺麗だな…と思った。
「よーし、やるか」の私の声と一緒に吹奏楽部の演奏が始まった。