…誰かがいった、この学級はうちの学校の恥だと
わたしはこんなやつらとは違うのに、同じようにひとまとめにされていることに納得できない。
けど、それは自分が悪く見られたくないという気持ちで、他の人を助けたい気持ちなんて欠片もない。
わたしは、そんな自分が嫌いでいつも目を背けてきたんだ…
2年B組の副担の梶原は、ヒステリックな女性だがまだ若くて生徒と接するのにも生徒を叱るのにも慣れていない。
そんなのをモンスター学級の副担にするなんて、可哀想だとは思わないのか
梶原「みんな、座って!もう、HR始められないじゃないの!!
みんないっつもそうよ、早く座りなさい!!!」
生徒たちは、聞こえていないふりをして話続ける。
わたしは1人、先生の方を見ると、先生はわたしや他の真面目な生徒は目に入っていないようだった。
れな「先生ぇ、今日はHRナシで良いんじゃないですかぁ??」
梶原「ダメよ!!!始めるわよ、席について。」
やっと、みんなが席についたところでチャイムが鳴る。
駒子「やったぁHR終わりー!
一時間目の理科は自習でお願いしますせんせー!
せんせー理科教師だったよね〜?」
梶原「先生には敬語を使いなさい!自習はしません!
次の理科の時間には、先生がくるまえに座っているのよ、いいわね!」
生徒の気だるげな返事。
昨日の帰りも、明日のHRまでには座っておくようにっていってたじゃんか。
どうして守れないんだろ、この人たち。
話だってテキトーに聞いてたら終わるんだし、あんなキンキン高い声毎朝なんて聞いてらんない。
もう本当に、最悪。
こんなクラス、いや。
わたしを見てくれない先生も、こんなクラスメイトも…こんな、自分も。
わたしは黙っている。
いい意味でも悪い意味でも。
捉え方を誤れば、わたしだってみんなと一緒なんだ。