遠い遠い、どこかの場所。亜空間。
その中に、黒い球体が浮かんでいた。
球体の中はさらなる闇が広がっていて、闇の中に男が二人。
一人が何かを思いついたように、高笑いする。
「ははは!次なるターゲットが決まったぞ」
「……まだ、飽き足ら無いのですか?」
もう一人の男は、高笑いした男に少し呆れ気味だ。
「ははははははは!!まだ満足できぬわ!次なる場所は……」
呆れ気味の男は、高笑いが止まらない男にもはや止めようともせず、
彼のさらなる目的を聞き届けた。
「……なるほど。そういう事でしたら、早速向かうとしましょう」
球体は異常な加速を始め、異空間を抜けていく。
「次なるターゲットは、人間界。地球」