父はそこまで聞くと
「……あの……待ってください……先程から結菜の話しかされてませんけど太陽は……」
「……結菜は君に懐いているが太陽は母親と一緒が良いそうだ、君との離婚が成立したら太陽を連れて海外に移住すると言っている」
「ちょっと待ってくださいよ!結菜と太陽を本格的に放す気ですか!?結菜はまだ9歳、太陽は7歳ですよ!結菜は僕らの別居で母親とも弟とも引き離されてそれでも我慢してるんです!結菜にだって母親が必要です!」
「しかし太陽は絶対母親から離れないと言っている」
「そんな……!」
「母親が恋しい年頃だ、当然だろう、結菜に母親が必要かどうかは結菜自身が決める事だ」