こんな親なら、いらなかった。〈ノンフィクション〉

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10:アル ◆6.:2020/05/26(火) 20:40

やっと、居場所を見つけた。そう感じた。
私がスマホを持っていなくて良かったこと。
それは。ネット依存にならないことだ。私がスマホを
持っていたら、ネット依存症になっていただろう。
**
そんな日々を送っていた、小学四年生の冬。
私に、生まれて初めての友達……親友が出来た。
まるで姉妹のように趣味も性格も似ていた。毎日のように
一緒に遊んだ。私が感じたことのない感情が沸いた。
名前は、仮に亜依としよう。亜依の他に、友達も出来た。
毎日が薔薇色で、世界が輝いてみえた。
亜依と出会ってから、世界の全てが違って見えた。
ー小学五年生までは。
小学五年生、私は亜依と同じ部活に入り、部活動に真剣に
取り組み、遊び、楽しい日々を過ごした。
もう涙を流したり、苦しい思いもしなくなった。
初めて、神様の存在を信じた。
だけど………

「私、転校するんだ。でも、転校してもずっと友達だよ!」

初めて出来た親友と呼べる存在から告げられた
ショッキングな言葉。私は目の前が真っ白になるのを
感じた。その日、私は久しぶりに泣いた。


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