ー神様。もしも、生まれ変わりがあるのなら
優しいお母さんと優しいお父さんに恵まれた、幸せな人生を
歩めるようにしてください。
私は、今日もお母さんに「死,ね」と言われた。
何もしてないのに。……いや、厳密に言えば、お皿を割って
しまっただけなのに。勿論わざとじゃない。それなのに………
私は自分の部屋に駆け込んだ。声も上げずに、泣いた。
苦しくて、悲しくて、憎らしくて仕方がなかった。
実の娘に平気でそんなことを言える親が。
こんな親の元に生まれた、自分の運命が。
そして、こんな運命を産んだ、神様が。