私は校長と一緒に校長室に入った。
校長室に入るなんて初めてだな。きっと余程校長は怒っているんだろうな。
「なんでしょうか?校長先生」
私は姿勢を伸ばし、淡々とした口調で言った。
さーてと、何と言われるのかな。くすっ、今から楽しみ。
次の瞬間、校長が机を乱暴に強く叩いた。
「里中が苛めをしていると聞いたんだが……詳しく話してくれないか?」
……は?また桜と澄恋がチクった訳?こんなことするの……あいつらしかいないぞ。
でも大丈夫だ。私は先生方から信頼されている。上手いこと言えば誤魔化せるだろう。
「校長先生!私、何もしていません。苛めをしているというのもデマです」
凛々しい表情に、真面目な口調で言った。だがしかし、校長は更に険しい表情になった。
「嘘を言うな!お前が苛めをしていると言うのはお前のクラスの奴から聞いているんだ!!」
くそっ、執念深い奴め。何故私じゃなくてあいつらを信用する?これは少々説得に時間がかかるな。
え〜どうなるんだろう?気になる!