>>155 初めまして!これからも見ていって下さい!
私は一気に二階へ駆け上がり、二人を探した。全力で体力を消耗している為、どんどん体力が減ってきているが、気にしない。廊下だけでなく、一組の教室や女子トイレも探した。
……あ、こんなところに!おのれ、あいつら……。許さんぞ!
桜と澄恋は三組前の廊下で二人でお喋りをしていた。私は話している桜と澄恋に遠慮なく話しかける。
「おい、桜!澄恋!お前ら、何校長にチクりやがってんだよ!」
私は二人の頬をビンタする。二人は一瞬びっくりしたが、直ぐに悪意のある笑顔を作った。
「クスッ……やっぱり怒られたのね。………皆ー、先生からも信用されなくなった奴隷に怖いものなんてないよー!!好き勝手やっちゃってー」
すると、クラスメイト達がどこからともなく現れてきて、ボキボキと関節を鳴らしている。そして、その中の体のでかい男子が私の襟を掴んできた。
「お前……今までよくやってくれたな。だが今のお前に怖いものなんてないんだよ!……さぁ、覚悟してもらおうか」
その男子はガタイがいい上に力も強いので、言いたいことも口に出せなかった。
嫌だ、何されるの……?お願い、私の綺麗な顔を汚さないで……。
その瞬間、桜が男子に呼びかけるように言った。
「ねぇねぇ、もうすぐ休み時間終わるからさ、今はやめとこ?」
「そうか。じゃあまた後で」