>>164 ありがとうございます!
私は深々と頭を下げる。
「うん。反省している。自分がやられて、苛められる辛さを思い知ったよ。だから、裏切ったあの二人が許せない。だから、あの二人に対しての復讐を手伝って欲しいんだ」
「もし復讐に成功したら、梨奈の為に何でもしてあげる」と、私は付け加える。
フッ、勝ったな。こんな演技を見れば、誰だって引き受けるに決まってるだろう。
まぁ、これは梨奈を誘い込む為の演技なので、勿論反省なんてしていないし、梨奈のために何でもするわけでもない。桜と澄恋への復讐が成功したら、梨奈のことも追い込むつもりだ。
ところが、梨奈はまたも首を横に振った。
「嫌です。これは私を誘い込む為の演技ですよね?しっかりと反省してから出直して下さい」
そうして梨奈は、その場を走って去っていった。
……は?何であいつごときが私の魂胆を読めるの?何であいつなんかが私に逆らうの?許せない……。
梨奈に逃げられない為に、今は逃しておこう。だが、次はこうは行かぬぞ。次は梨奈を脅して、無理矢理やらせてやる。でないと今の梨奈はきっと逃げてしまうからな。