>>203 ありがとうございます
桜と澄恋はトイレに入ると、再びカッターを目の前に出して来た。
……今度は何?!
「澄恋は鋏を持って。カッターと鋏でこいつの制服をボロボロにしていこう」
澄恋がニヤリと笑って頷くと、二人はカッターと鋏をそれぞれ構える。
制服をボロボロに……? ふざけるなよ、セクハラじゃないか。
「奴隷、そんなに眉間にシワを寄せないの。あんただって梨奈とかの制服を散々切り刻んでいたんだから、やられてもいいんでしょう?」
それは、梨奈がブスだからやっているだけ……。ブスの制服なんて何でもいいと思ったから……。だから、私の制服を桜と澄恋が切り刻んでいい訳がない!
「ふざけるな……………」
私は二人を睨んで言う。二人は、そんな私の状況をからかうかの様に笑う。
「へぇー、自分がされて嫌な事を他人にもやっていたんだー。その程度の奴がクラスで女王様を気取っていたなんて……面白過ぎて笑っちゃう」
二人はクスクスと笑い始めた。
なっ………、何が面白いんだ! ランクの高い人間がランクの低い人間を苛めて何が悪い!
「まぁいいや。取り敢えずあんたには罰を与えないと。桜、行くよ!」
澄恋が桜にそう言うと、二人は刃物をこちらに向けてきた。