Pare 2
〜心当たり〜
私は主人様の日常生活のサポートをする筈の時間を使って主人様を探していました
それも、心当たりがあったのです
主人様は日が傾き始める時間帯になると、屋敷の図書館へ行き、何かを調べている様子でした
そんな時、私は聞いたのです
アリーヤ「何をなさっているのでしょうか」
主人「ちょっと調べ事だよ」
アリーヤ「内容を言って頂ければ、私が調べておきますのに」
主人「すまないが、信頼出来る君にも言えない事なんだ、だけど屋敷のこの時間帯で私を探しても居ない時は、何時もここに居るからね」
アリーヤ「承知致しました、無理をなさらない様に」
主人「ああ、気遣い有り難う」
それから主人様は毎日決まった時間に図書館へ行き、決まった時間に図書館から出ていっている様でした
アリーヤ「図書館……何かあったのかしら」
私は急ぎ足で図書館へ向かい、主人様を探し始めます
すると図書館の床の一部に不自然な粉が振り撒かれていたのです
アリーヤ(これは……塩?)
塩でした、それも弱酸が遊離した物
弱酸の塩に強酸を加えると弱酸が遊離するのですが、なぜ既に反応を起こした塩が…?と私は疑問に思いました
そもそも図書館に塩が振り撒かれていること自体が可笑しい、と
そこの近くには本が落ちていました
アリーヤ「これは物質の本…」
それと、よく回りを見てみる円上に何かを書いた跡の様な物
がありました
アリーヤ(これは………一体主人様は何を………?)
つづく