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2:ゴミカス代表◆Bo:2021/09/26(日) 06:58

題名 ぼくと死神さん


死神「しね!」

少年「わ、今日も死神さんきた。でも、しなないよ」

死神「しねしね!」

少年「やだやだ!」

死神「そうか、なぜだ」

少年「しぬのこわいから」

死神「バカ。そんなクソ理由で生きてんのか」

少年「うん」

死神「うんじゃねえ!しね!」

少年「やだ」

死神「ふざけんな。お前はしなないといけねえんだよ」

少年「どうして」

死神「バカ。しんだ方が幸せだかんな」

少年「生きてるのも幸せ」

死神「どこがだよ」

少年「うーん、お母さんはやさしいし、学校のごはんはおいしいし、ちんすけくんが好きだって言ってくれるし、家に帰ったら布団で寝れる…それにね、」

死神「んなもん幸せじゃねえ!!」

少年「なんでだ」

死神「教えてやるよ。まず、お前の母親はクソ親だ。お前に虐待してる」

少年「うん」

死神「学校のごはん?テメェのメシは野菜だけだろうが。お前はいじめられっ子だから」

少年「うんうん」

死神「ちんすけくんだと?きっしょい名前のこいつについても教えてやる。こいつはいじめられっ子第二号。お前に告白したのは、罰ゲームでだよ」

少年「なるほどね〜」

死神「家の布団、もうカビだらけだろ。だからお前の体臭にも影響してる。ほら、お前の生きてるこの世界は不幸だらけだ。悪意まみれだ。」

少年「でも、生きてる」

死神「はぁぁ?言語能力お粗末かよ。生きてる。そう、だからこそ死をオススメしてんだって言ってんだろ。クソガキ」

少年「ふふ」

死神「なにわろてんねん。しねよいい加減。不幸なんだからおまえは」

少年「生きてるのはやっぱり幸せだよ」

死神「だから、不幸せだって言ってんだろ。バカかよ」

少年「バカだよ。でも幸せ」

死神「はあ?」

少年「だって、生きてれば死神さんと会える」

死神「意味わかんねーよ」

少年「死神さんだけが、ぼくの幸福を真剣に考えてくれてる。ぼくはね、死神さんと話すこの時間が一番幸せなんだ」


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