第1章
「今日は転校生が来ます!」
先生の元気で大きな声が廊下まで聞こえる。
なんとなく若くて優しそうな先生なんだろうなぁ…と少しわくわくしてきた。
「では、入ってきてください!」
私は固唾を呑んで、少し震え気味の手でドアを開けた。
ガラッ
教室には私の方を見ている子、友達と話してる子、寝てる子…などがいた。
「はい、では自己紹介どーぞ!」
先生__綾瀬先生はさっきのように大きな声で言った。
やっぱり想像していた通り、若くて綺麗な顔立ちしている。
女の私でも見惚れてしまう。