あの気持ちの意味が分からないまま。一週間がたった。
あれから、海斗と一緒にいると、嬉しかったり、ドキドキしてしまう。なんなのだろう、この気持ち。
「それ!恋だよ!」
そうやってとある日の帰り道、星羅にそんなことを言われた。
「ちっちがうよ!」
そうやって、まっさきに否定したのだけれど。
家に帰って海斗のことを考えていると。ドクンドクンと心臓がなって。これは恋だ。そう自覚してしまったんだ。
「星羅、、、私、海斗のことが好きみたい、、。」
「やっぱりそうだったんだ!がんば〜応援してるよ!」
「ありがと、、。」
そう自覚したのはよかったけど、海斗にはライバルがいっぱいいるし、、。ちょっとこわい。
「ねね!ゆわてぃん!今度はじめまして旅行があるらしいじゃん・そこで、東雲君と同じ班になればいいよ!」
「え、わかったよ、、。」
そういえばいってたっけ。もうすぐはじめまして旅行がありますって。明日は確か、班決めをするんだっけ。授業はじまって大変だなあ。部活は、まだはじまってないから、いいのだけれど。そんなで、帰ってからドタバタして、寝てしまったんだ。
〜翌日〜
「では、この時間は2泊3日のはじめまして旅行の班決めをします。友達などと、協力して、組めない人がいないようにしてください。男女各2名ずつです。」
「ゆわてぃん!一緒に班になろっ!」
そういって星羅に誘われた。
「いいよお、星羅」
んー決まったのはいいけど問題は、男子、。と思ってたその時。
「ゆわあ、一緒の班になろ〜」
そういって、海斗が声をかけてきた。
「ん?私と?いいよ。」
やった。海斗と海斗の親友九条蓮と同じ班。今から楽しみぃ!部屋は、私、星羅、花園奏(めろでぃ)さん、紫野加恋さん、智恵里、江花羽音さんだった。江花さんと智恵里は同じ班になったみたい。
なんだかんだで旅行当日。行先は京都。今日は金閣寺と銀閣寺に行くんだ。
金閣寺はキラキラしてて綺麗だった。銀閣寺も綺麗だった。
海斗、知識なさ過ぎて、
「あれえ?銀閣寺って銀色じゃないの?」
とか言ってた。
楽しかったなあ。なんだかんだで一日目終了。
夕食をみんなで、食べた。高級?だった。ステーキはじゅわっとした肉汁があふれでてて、案外大きかった。すごく美味しかった。
付け合わせのこふきいももほんのりとジャガイモの甘みがして美味しかった。にんじんも食べやすくてほくほくしていた。さらに、フランスパンもかりっとしてて、中はふわあっとしてて、小麦の味が感じられた。
デザートには、ゆずシャーベットはあっさりしてて、油っこい感じを取り除いてくれて、すごく美味しかった。お腹いっぱい。
次はお風呂みたい。星羅と一緒に温泉へと向かう。
「夜ご飯美味しかったね〜めちゃ豪華やったわ。」
「そだね〜」
そんなこと言ってお風呂場に向かう。
うわあ、、。温泉も温泉ですごい!そこの温泉には、ごく普通の温泉、ぼこぼこ泡を立てている温泉、外には泡がもこもこの温泉とと、コラーゲンが含まれている温泉、薔薇の花びらの入浴剤が入ってる温泉、ゆずの香りの温泉があった。
「うわあ、めっちゃ豪華やん。」
星羅がそんなことを言ってた。入浴時間は30分みじかい。
あっという間だった。特にコラーゲンの温泉が人気だった。星羅と部屋に戻る。そしたら、一人の部屋が同じ子に話しかけられた。
「天和さん、早乙女さんっ!みんなで恋バナ大会しない?」
その子は花園さんだった。
「ねえ、ゆわてぃん、ここで、東雲君が好きってみんなに打ち明けたら、協力してもらえるチャンスじゃない?【コショコショ声】」
「うん、、そうだね、そうする、、。【コショコショ声】」
たぶん、花園さんは九条蓮が好きだろうし。いっぱいアプローチ?してた。
「花園さん!私たちも参加するっ!」
「あら、わかったわ。全員参加ね。さあ、みんな、集まって。誰からがいいかしら?」
「えっと、奏からでいいじゃん。」
紫野さんが言う。
「わかったわ。なら、私からね、みんなもそれでいい?」
みんなが同意してうなずく。
「あのね、私ね、、、東雲君が好きなの!」
え、、、?え?九条蓮が好きじゃないの?」
【続く】