先ほどの電話の相手からである。
「ってまさか、リサーチするのって、これ?」
俺は裸の彼女を指差す。
「そうでーす」
元気良く左手を高々と上げて答える彼女。
「では、資金はそちらに送っておいたのでよろしくお願いします。詳細は彼女から聞いてください」
そして、通信が途切れモニターから少女が消えていく。
「おいおい、まだ俺やるっていってないのに」
頭を掻き毟りつつ、先ほど少女が話した「資金」を確認するために居間に移動する。
「あのさ?服着ません?」
居間に移動するために階段を下りる俺の前をとんとんテンポ良く降りて行く彼女を引き止める。
「あ、服ね。それじゃちょっと着替えてくる。」
くるりと俺の方を振り向き階段を駆け上る彼女。
そのまま俺の横を通り過ぎ、俺の部屋に入っていった。