「えりゃぁぁぁぁぁ!」
フィーグの太刀は、スケルトンの頭を弾き飛ばし、演習場のフェンスに激突する。
頭を弾き飛ばされたスケルトンは首から下だけでフィーグに襲い掛かってくる。
だが、フィーグは何を考えたのかフェンスに激突した頭の方に一目散に走っていく。
「あ〜、あいつ気づきやがったよ……たいしたもんだなぁ」
シアンは煙草に火をつけそう呟いた。
「おっしゃ〜俺の読みが当たってたらいいんだけどなぁ〜」
フェンスにたどり着くと、きょろきょろと見渡し頭の部分を探す
「お、あったあった。では早速」
そういうと骸骨の額の部分を軽く剣先で突く。
するとそこから小さな宝石が転がって出て来る。
それを足で踏み潰すと先ほどの首から下だけになったスケルトンはバラバラと崩れ去った。