走って走って走って。
追い付こうとするのに、距離をとられる。
苦しくて、息が止まりそうになるのに、
『君』は全然振り返ってもくれない。
もう、走れないくらいにヘトヘトになって・・・
『待って。』って一言呟いただけなのに・・・
君は後ろを振り返って、笑う。
どうして?何か。面白かったの?
何が何だかよくわからないよ・・・
『大丈夫・・・』
君はそう言って
少し笑いながら私を背負ってくれた。
・・・『君』って、よくワカラナイ。
でも、私の心には、
オマジナイのように『大丈夫・・・』と言う言葉があったんだ。
私を背負う『君』の背中は、
大きくて、そして。
とても、とても。暖かかった。
心の中で、『君』に呟く。
アリガトウ