今日は塾だ…
友達は休みって言ってたから君と私の二人だけだね
少しドキドキして扉を開けた
「Hello〜…え?」
君の姿はどこにもない
不安の闇に包まれた心に先生の電話の着心音が響いた
「はい。えっ?あぁ…お大事にね。はい、さようなら」
…闇は濃くなっていった
君は体調不良で休みだった
でも…部活には出てたよ、ね?
授業が始まっても、私の頭には入って来なかった
なんでか分かる?
君が心配だったからだよ?
あっという間に授業が終わって車の中でお母さんがいったんだ
「○○くんのお父さんから○○くん塾行きたくないから休むって電話が来たから今日は椎名の一人だったんじゃない?」
…え?体調不良じゃ…ない、の?
君は…私がいてほしい時にはいないね
あぁ、ダメだ…
私が…心が…壊れていく
もう…分かんないや
私が私でなくなっていく…
…怖いよ…助けてよっ
「___ばか…」