雨の中傘もささずに、
パーカーのフードを深く被って、
私はゆっくり歩いていた。
それが恋の始まりだなんてその時の私には分かる筈も無い。
隣に笑いながら君が来て。
傘には入れてくれないのは分かっている。
雨の中話したあの思い出は忘れない。
楽しくて世界に鮮やかに彩られた。
学校でも話していた。
男女と言う壁を乗り越えて。
いつしか愛しく思うのを、
心の奥に隠して、
見ないフリをした。
そして、その想いに気付いた私は。
手紙を想いを乗せて。
拙い文字で『好きです』と。
だけど歳が歳だから。
『ごめんなさい。』
って返してくれた。
涙も何も出なかった。
その数日間は話しかけてくれなかったけれど。
今ではもう昔の、
懐かしい“初恋の記憶なんだ。
~裏話~
私の初恋のポエムです。小学生の頃…確か小5だったかな。その時にゲーム好きの男子に恋をしまして。結果はポエムの通りです。でも、ちゃんと告白したので後悔はしていません。今でもこの記憶だけは鮮明に覚えています。