>>102の続き
あぁ何という事だ
それでも信じているのです
余程うれしかったのでしょう
友達と云われた事が
何とまぁ
そして友達と云う言葉程
呪いが強い言葉はありませんね
そう思わないかい
坊っちゃん 嬢ちゃん
なんで泣いているのかな
刻々迫る
命の火が消える刻
人形師は考えます
どうすれば
人々は再び笑顔に
なれるのか そうだ
人形になればいい
早速作ろう
自分の人形
トンカン カントン
できたは良いが
次に何をすれば良い
そうだ
心臓に
心を乗せて
抜き取ろう
でも入れるのは
誰でしょう
人形ですよ
自分に従順な
人形です
自分の心臓と心を
抜いた人形師
人形は入れます
心臓と心を
でも目覚めません
人形は待ちました
自分が朽ちるまで
いつまでも
如何でしたか
坊っちゃん 嬢ちゃん
この愚かで哀れな
人形師の物語
この私の物語は
ぱち ぱち ぱち
拍手をありがとう
来てくれたお礼に
人形をあげましょう
笑顔になりましょうね
第陸部
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『哀愚の人形師』
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