真実と虚像の自分の区別がつかなくて愛したのは虚像の自分よ。 鏡に身を寄せて問いかけて空想に耽っていたわ。 虚しい現実に押し寄せられることに耐えられなくて逃げ道を作る日々。 芝居じみたわざとらしい振る舞いをして笑って話したり上品ぶったり、下品なキャラに時々なるのは芯が欠けて弱くなったから。 幾つのお面を用意しているわ。 その内私の素性が知れて壊れることでしょうね。 【虚像】