その部分、私は読者目線だと思ったのですが、読み返すと「しているのが見えます」と書いてあるので、確かに驚いたのはジョンで間違いありませんね。
ですが、ここで驚いているからジョンはメアリーとアイス屋の会話内容を知っているとは必ずしもならないと思います。
ここで確実にわかることは「ジョンはメアリーがアイスクリームを買おうとしていること」であり、会話内容がわからなくてもジョンは「メアリーは公園でアイスを買う」ことは知っているので、お金を取りに戻る間にアイス屋が移動したことに驚いたのだと思います。
なるほど。確かにその可能性もありますね。
ただ、エピソード1においてメアリーとアイスクリーム屋とのやり取りの後、メアリーがジョンに「お金を持ってまた買いに来る」と告げるシーンがない以上、ジョンはメアリーの側でアイスクリーム屋との会話を聞いていたと考える方が話としてはかなり自然ではないか、とは思います。
それと、この実験の概要を見る限り、この一連のエピソードは本来、文章として読ませるのではなく模型や絵本といった視覚的な情報をともなった音声で伝えられるもののようですね。
文章だけではいまいちはっきりしないエピソード1でのジョンの立ち位置は、もしかしたら視覚的な部分での補助で明らかになっているのかも知れません。