不意に泣きたくなる。
それは何かを思い出してなのか、ただ単に情緒不安定なのか。
そして堪らなく逢いたくなるのだ、誰かに、彼に。
家には誰も居ない。夜だと言うのに父も母も兄すら居ない。
「おなかがすいた。」
そうポツリと零したが、目の前、いや全身を取り巻く暗闇に身動きさえ取れずにいた。
「怖い、」
膝を抱え一人小さくなっては震えだす。思い出すのは恐怖とトラウマ。
次第に強くなりつつある雨音と、ときたま部屋全体が見えるほど明るい稲妻、そのあとに鳴り響く轟音。
どれぐらい経ったのだろうか。
雨も雷も変わらず続いている。
カチャリと扉の開く音がした。
扉の外から漏れる光と共に現れたのは誰なのか、眩しくて見えなかった。
いつの間にか少々の光でも眩しいと感じるまで暗闇にいたようだ。
いつも以上に暗かったのは閉まっていた扉の所為だった。
よくわかんなくなったから、>>2-3はまた機会があれば…( そんなひはくるのだろうか、 )