続き
その後は学園中が騒ぎになったのは言うまでもない
~朝~
ジリジリ.... バキッッ
「はぁ。もう朝か………って目覚まし壊れてるし」
「…まいっか。支度しよ!」
蜜柑が支度していると電話が鳴った。
「はい もしもし」
その相手は........
「私だ」
「お父様??」
「えぇ。」
初等部校長だ。
「なに?どうなさったの?」
「例の件だが。明日に決まった」
「!!…明日ですか?」
「あぁ。大丈夫か....?」
「…えぇ。大丈夫です。明日ですね?何時頃でしょうか」
「夜だ、9時に南の森に来るように。」
「南の森ですか?でもあそこは…」
「"償い所''ですよね?」
あそこには立ち寄らせてもらえなかった場所
生徒にも南の森には絶対に行くなと言う校則まであるのに なぜ?
お父様は何を考えているの?
何を企んでいるの?
>>26の続き
夜
南の森…
教師にすら立ち入れさせない禁断の森
償い所
そこには 過ちを犯した人間 アリス制御できない人間 をおさめる場所。
蜜柑が初めて立ち入る場所
蜜柑「(お父様は何を考えているの…?)」
初校長「来たか…蜜柑」
蜜柑「お父様! 」
初校長「着いてきなさい」
蜜柑「なぜ私を南の森に?」
「お父様は何を考えているのですか?」
返事をしてくれない
ただ無言で奥へと進むだけ
数分歩き着いたのが 古びたコンクリート製の 一軒家
枝や葉っぱが成長しくっつき 年期が入っている
蜜柑「ここは??」
初校長「償い所だよ。」
蜜柑「なぜ私をここに?」
初校長「蜜柑。君には幸せになって欲しい」
「私は今まで 君には辛い思いをさせてきた。何度も泣かせ しまいには 幸せを奪ってしまった。私のために自分を犠牲にしてくれた。そばにいてくれた。」
「だから今度は君の番だ」
一軒家の中は アリス石 でいっぱいだった。
蜜柑「このアリス石は…?」
初校長「君の母 柚香が取ってきた物だ」
「その中にある 青い入れ物があるだろう?手にして中を見てごらん」
蜜柑は言われた通り 開けてみる
中には 青と黒とオレンジのアリス石が入っていた
蜜柑「このありす石は…?」
初校長「君の父 と 母 の アリス石だよ。」
蜜柑「いえ。それはわかります この黒のアリス石は?」
初校長「…私の石だ」
蜜柑「!! なぜ?」
「お父様は石がなければ 生きられないお身体になっているというのに!」
「今すぐに元に戻させてください」
初校長「いいんだよ。私は長く生きすぎた。少しでも償いたいんだ。この償い所で。全てを終わらせたい」
「蜜柑。私は君を本当の娘と思っていたよ。」
「愛している世界で2番目に………。」
蜜柑「……ふふ。やっぱり1番は お母さんなんですね。」
「私も愛しています」
「そばにいてくれてありがとう お父さん。」