いろいろあったが復活したので小説の続き書きます!
ーーーーくらいくらい、やみだ。
なにも、みえない。
なにも、きこえない。
………泣き声しか、聴こえない………
昌浩は、突然意識を取り戻した。
例えるなら、夢の目覚め。突然現実に引き戻されるような、あの感じ。
とにかくこの目覚めは昌浩にとっては唐突で、…目の前にいる少女にとっては待ち望んだものだった。
「おはよう、昌浩。漸く起きたのね」
「………え」
…少女だ。見知らぬ少女。
闇色の衣に、銀の瞳と銀の髪を持った美しい少女。
そして、その姿は彼女が人ならざるものだと簡単に教えてくれた。
「え…と、貴女は誰?」
尋ねてから、気を失うまでのことを思い出す。
「あっ、朱雀っ!朱雀は!?」
「全く忙しい子ね…。質問はひとつずつよ」
…突っ込む場所が違う気がする。
「私は琉月。貴方達の言うところの妖、みたいなものかしらね?」
妖しい微笑みを浮かべながら言う。
油断できない。
警戒心を持ちながら、それでも二つ目の問いの答えの方が重要なので昌浩は黙って琉月を見つめていた。
「朱雀は、私の頼みを聞いてくれて今は仕事中よ」
「じゃあ無事なんだな!?」
「当然よ。利用価値のないものはそもそも連れてこないし殺すのは私の趣味じゃないもの」
とりあえず、朱雀の無事が確認されてほっと息を吐いた。
そして、気付く。
「………ここは、何処?…天一は……!?」
「ひ、と、つ、ず、つ、よ。もう。…ここは私の異界。私の世界よ。そして天一はここの『何処か』にいるわ」
「何処か、て…。わからないのか!?」
「わかってるけど教えるわけにはいかないじゃない。だって彼女は『人質』だもの。………あ、人じゃないけど」
「無事、なんだな?」
「だから殺すのは趣味じゃないって言ってるじゃない。生きてるわよ」
今は、まだ無事のようだった。
安心して、琉月を見上げると、突然鼓動が跳ねた。
未知の敵に遭遇した時の、底知れないあの恐ろしさ。
(なんだろう…怖い…?暗いから?それとも琉月?)
違う…
(ない、てる…?誰が…?)
一人は怖いから………
(ずっと、一人、なの?)
誰か助けて………!
(………何処に、いるの!?)
暗闇の、暗闇…
(何処?………“天一”、何処!?)
この異界の、深淵の、闇の中…
誰もいない、ひとりぼっちの世界に、私はいるーーー
今回の終わり方がぐだぐだでごめん!
いやまだ続くけど!
それと、タメでも良いですか?
呼び捨ても大丈夫でしょうか…?
天一が、天一がぁ〜っ!
昌浩、目が覚めたのねっ!?さあ、天一を助けてあげてぇ〜っ!
ますます怪しい、琉月さん…!