〜星空は知っている〜
若武がキラキラさせて目を戻す。
「証拠が見つかった!」ということだが、本当かはわからない。
それに、大げさに言ってる可能性も否定できない…。
黒木は近づいて肩越しに見る。
すると、表情は一転して、まじめな顔になって小塚を呼んだ。
そこには、はっきりとしたタイヤ痕が残っていた。
「タイヤ痕って、ブレーキをかけたときにできるよな」
上杉は切れ長の目を切らりと輝かせて言う。
「それより、誘拐犯って計画的なのかな…?」
分析の手を止めて、小塚は言った。
それに答えたのは、黒木だった。
「いや、俺の予想では間抜けな犯人だったんじゃないかな?
まず、計画的な犯行だったら緻密に計画するだろうから、あんまり急がなくて済む。
でも、タイヤ痕ができていたってことは精神的にも、急いでたし、慌ただしかったんだろう。
それに、もう一個ある…」
そして、土を指さす。
上杉と小塚はなるほどというかをしたが、若武はわからず考えていた。
最後は諦めるが…。
「で、どういうことなんだ?」
「計画犯なら、たぶん天候も確認する」
「天候…あ、あめか?!」
黒木はヒューっと口笛をして「正解」と答える。
「この辺の土は、年度っぽい位から、水を吸収しても水はけが悪くて、靴の後とかは形になる。
そんなの、普通だったらニュースを見ればわかる。
あ、あともう一個あった」
今度こそは上杉も小塚もわからずになんだ?という顔をする。
>>233面白い❗犯人、すごいマヌケっww
>>234私は…あんまり読んでないかな…(だからバカなんだな! by若武)煩い、バカ武!